ジャパン・アルムナイ・アワードとは、「組織とアルムナイの新しい関係」をつくるために、先駆者として取り組む人や組織に焦点を当て、優れた取り組みや模範となる関係性を評価し、表彰するものです。

アワードの概要・目的

人材の流動化、少子高齢化、終身雇用制度崩壊などの背景から、企業と退職者が退職後も関係性を継続することの重要性が指摘されています。

経済産業省の資料『「人生100年時代」の企業の在り方』の中でも、企業が従業員に向けて取り組むべきポイントの一つとして「新たな関係性の構築」があげられており、その対象として「アルムナイ」の存在が言及されています。

近年、新しくアルムナイとの関係構築に取り組もうとする組織も出てきています。しかし、新しい取り組みゆえに組織内の理解が得にくかったり、参考にできる事例が少なかったりといった課題があるのが現状です。

そこで本アワードでは、「組織とアルムナイの新しい関係」をつくるために、日本で先駆者として取り組む人や組織に焦点を当て、優れた取り組みや関係性を評価します。それによって取り組み事例を可視化、周知すると同時に、世の中への理解を促し、人と組織と社会の成長を目指します。

授賞式について

2021年10月27日(水)15:00よりオンライン形式で執り行われます。

審査員総評(敬称略)

アルムナイ研究所 所長 酒井 章

ご応募いただいた、すべての皆さんにグランプリを差し上げたい!それが審査員一同の正直な感想でした。多様な業種からの、予想を越える応募を頂いたことで、「個と組織の新しいカタチをつくる」アルムナイという取り組みが確実に日本に広がり、浸透しつつあると共に、その一つひとつが代え難い魅力を持つ作品だということを実感しました。その一方で、多くがまだ取り組みの端緒についたばかりです。従って、アワードの第1回として、アルムナイというものの「型」とは何か、という観点で審査を行いました。その型が卓越していると共に実効性のある活動となっているもの、そして日本ならではのあり方を指し示す取り組みを選出させて頂くこととしました。これからアルムナイの立ち上げに携わられる方々に少しでも勇気を与え、社会に広がる追い風になることを願っています。

エール株式会社 取締役 篠田真貴子 

「終身雇用から終身信頼関係へ」を謳った『ALLIANCE』が刊行された2015年、「アルムナイ」に取り組む日本の組織はなかったと言って良いでしょう。それが今年、本アワードに実に多様なアルムナイの取り組みの応募が多数ありました。アルムナイとなった人々が、元の職場の価値観やパーパスを退職後もキャリアの指針としている事例が複数あり、特に感銘を受けました。この6年の間に、日本企業におけるキャリアのあり方が変貌したことが可視化されました。

神戸大学大学院 経営学研究科 准教授 服部泰宏

企業の人材プールとしてのアルムナイに熱い眼差しが向けられるようになり、すでに「アルムナイの基本形」が出来つつあるように思います。こうなると問われてくるのは,アルムナイを組織するか否かでは最早なく,「誰の/何のために」というビジョンの明確さ,継続のための仕組みの周到さ,そして,運営者の強い熱力/想い,になるのだと思います。こうした点こそ,今回の審査において私が注目した点であり,受賞企業に共通していたことであったように思います。

ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス合同会社 人事総務本部長 島田由香

こんなに感激する審査員って、そしてこんなに悩む審査員って今まであったでしょうか?!すべての応募内容が本当に素晴らしく、各人・各社の想いに溢れアクションにエネルギーがみなぎっていて、読ませていただきながらどんどん元気になりました。今、この瞬間にも多くの方がそれぞれのところでこんな素敵な活動をしていると知り、大げさではなくこれからの日本に希望が持てる瞬間でした。審査員の皆さんとのディスカッションも実に深く、知的で、ユーモアにあふれていて素敵な時間でした。今回悩みぬきながら泣く泣く(笑)賞を決めさせていただきました。初回のアワードに応募くださったすべての方に心から御礼とエールをお送りします。そして初回の今回をきっかけに、“アルムナイ”がますます進化・発展していく未来にワクワクしています。

株式会社ハッカズーク 代表 鈴木仁志

第一回目の開催となる本アワードには、業種や規模の異なる様々な組織から、想像を超える多くの素晴らしい取り組みのご応募をいただきました。それぞれの応募内容からは、組織のカルチャーや特徴が感じ取れる一方で、いくつかの共通点も見られました。その中でも特に印象的だったのは、アルムナイと繋がろうとする組織側も、在籍してた組織と繋がろうとするアルムナイ側も、組織とアルムナイの関係を「あるべき姿」として考えるのではなく、「ありたい姿」という想いを基に取り組まれている点でした。受賞された皆さまのこのような想いが、一人でも多くの人に届き、同じような想いを持つ方の背中を押すことを願っています。

受賞組織・受賞者(敬称略)

 多数のご応募のなかから、1次審査を通過した31の取組が受賞いたしました。賞の概要は以下のようになっています。

グランプリ1
・準グランプリ2
・審査員特別賞3
・特別賞3件
・奨励賞22件

グランプリ

具体性、新規性、独自性、展開性、社会・企業・個人への影響度において、総合的に最も優れた取り組みに贈られます。

経済産業省OBOG会

【概要】国をよくするためには官民協創が重要と考え、官民の垣根を壊す場を創出することを目的として、経産省OB・OG会、霞が関アラムナイを設立。公務を行っている省庁がアルムナイネットワークの設立を行うことは憚られる等の課題から有志で設立。官民癒着の誤解を受けないよう「自己の利益のためではなく、公共政策に貢献するためにつながる」という点に配慮。 その設立目的から、アルムナイ同士の連携だけでなく、省庁現役とも適切な距離を配慮しつつ連携することで「アルムナイは国への想いを失ったからやめるんだ」という誤解を払拭し、さらに省庁現役にとって民間の視点を得る貴重な情報源としての活動なども実施。 また、民間から省庁にカムバックした人が連携し、内側から垣根を崩すためのRevolver会も設立。 今後はアルムナイネットワークを通じて、より垣根のない社会、より「ビジネス性」と「社会性」の両立が実現される社会へと発展していくことを目指す。
【評価】「国をよくする」という現役・アルムナイを通じた軸となる不変の想い、有志でありながら省庁も連携する有機的な関係構築、官民癒着の疑いを払拭しつつ交流を図る適切な距離感の作り方、省庁におけるアルムナイという固い壁を壊した難しさへの挑戦とそれが社会に与えるインパクトの大きさ、具体的な成果、それらいずれもが素晴らしく、総合的にでも極めて高い点を評価し、グランプリに選出。

準グランプリ

具体性、新規性、独自性、展開性、社会・企業・個人への影響度において、グランプリに次いで総合的に優れた取り組みに贈られます。

住友商事株式会社

【概要】アルムナイと役職員の交流を通じ、多様な知見・人的ネットワークを融合し新たなビジネスチャンスを創出すること、企業文化を一層オープンに変えることを目的に「SC Alumni Network」を設立。
過去2回のAlumni総会では約100名のアルムナイが参加、社長・役員も登壇し、住友商事の取り組みの紹介、アルムナイによるピッチ、社員を交えた交流や情報交換を行った。他にも、アルムナイへの社内報共有・社内セミナー参加・キャリア採用、オープンイノベーションの場「MIRAI LAB PALETTE」への参加招待などの機会提供も実施。
今後はアルムナイネットワークを通じ風土改革、ビジネス連携を生むとともに、アルムナイのセーフティーネットの場を作りを目指す。
【評価】商社という風穴を開けることの難易度が高い企業風土の中で、1ネットワークを形成し、2交流の起点を作り、3著名なアルムナイが登壇するという、アルムナイネットワークの型を高度に作り込んでおり、他企業の規範となる。
「退職者は裏切り者」という概念を変えていく点で他の日本企業に与える影響を評価。

中外製薬株式会社

【概要】企業理念実現のため、他社・他業界を経験した異能人材の再雇用を目的とし、アルムナイ制度を設立。 アルムナイにも価値ある取組とするためニーズ把握を行い、交流を希望する声に応え交流会を行い、中外の現状を知りたい声に応え人事部長が交流会で中外の今後を語るなどを実施。 アルムナイ制度の社内浸透のために、社内イントラ、社内報、アニュアルレポートへの掲載などの発信も実施。 結果、約1年間で再入社者3名を実現したほか、アルムナイから語られた「中外愛」という言葉など、企業資産となりうる多くの気づきを得られた。 今後は、アルムナイネットワークを通じた循環が個人・オフィシャル共に機能するエコシステムとなること、アルムナイにとって中外で働いたことがプライド・頑張りの源泉となること、情熱ある人財をより引き付けられる会社となることを目指す。
【評価】会社主導型の事例としてミッションステートメント実現を主目的としながらも、アルムナイニーズにも向き合い取り組んだからこそ実現した成果は、他社の規範となる点を評価。 またアニュアルレポート掲載はISO30414などのESG投資目線を、「中外愛」は企業のエンゲージメントへの貢献を示すなど、再雇用・ビジネス協業以外のアルムナイがもたらす可能性を示した点も評価

審査員賞

各審査員の独自の視点において、特に注目すべき点があった取り組みに贈られます。

篠田真貴子推薦

ベネッセアルムナイネットワーク

【概要】ベネッセの理念「よく生きる」をベースにした新しい価値創造を目的とし有志で設立。 半年に一度を目途に「よく生きる」を共通項としたイベントを開催。一例として、ベネッセ×アルムナイ・アルムナイ同士の協業事例発表会アルムナイメンバーが関わるソーシャルアクションへのプロボノ参加等。 今までは、会社に公認有志団体として運営サポートを受ける関係だったが、今後は連携を強化しベネッセに関わる人々の「よく生きる」を実現するエコシステムのようなものにすることを目標としている。
【評価】会社とアルムナイの距離感は難しいなか、有志のみの交流主体だけでも、企業のROI主体だけでもなく、有志発で会社を巻き込みつつ有機的につながり適切に距離を作っている点は、アルムナイのためのアルムナイ組織の一つのモデルとなる。併せてベネッセの企業理念をアルムナイがキャリア・人生の指針として繋がっている点を評価。

服部泰宏推薦

株式会社セプテーニ・ホールディングス

【概要】公式アルムナイネットワークは2018年に設立。アルムナイへの情報発信に加えて、社員の活躍を最大化するために構築されたAI人事の一部をアルムナイにも提供している。社員向けの施策をアルムナイにも提供することで、退職後も個人のキャリアと活躍を支援することが特徴。将来的なビジネスパートナーシップや再雇用などを視野に入れた取り組みとなっている。
【評価】アルムナイと繋がり、交流するなどの「基本の型」から逸脱し、社員向け施策を拡張した独自性を評価。 社員を対象とした人材育成マネジメントをアルムナイにまで拡張した点に先進性を感じる。 また、この取り組みで同社がアルムナイに提供しているのは,エンゲージメント+能力+セルフマネジメント能力の3つであり,人材マネジメントの発展性を秘めている。

島田由香推薦

大英産業株式会社

【概要】若手の退職増や採用難から、時代変化に伴う働く目的の変化を感じ、公式アルムナイネットワークを設立。既に再雇用の実績あったこと以外にも、退職済みのアルムナイが自社に対するポジティブな想いで若手社員にフラットなアドバイスをしてくれていた事などが背中を押した。今後は再雇用を目的としつつも、アルムナイが悩みを相談し合ったり、ビジネス連携をしたりすることを通じ「元気な街、心豊かな暮らし」という理念の実現を目指す。
【評価】従業員が335名と、従業員数千を超える企業と比べて、一人の退職が与える影響が大きい中、退職を促すかもしれない懸念に立ち向かい取り組みを開始した姿勢を評価。 また、グローバル企業や全国規模の企業固有のものと捉えられがちなアルムナイネットワークを、地方に根差した企業が取り組んだこの事例は、他の地方に根差した企業の参考と勇気になる事例として評価。

有志団体DyClub(ダイドードリンコ株式会社)

【概要】若手社員による有志団体が会社に対してアルムナイネットワークの提案を行ったところ、現状では困難との判断により公式化は見送り。これを受けて、あきらめるのではなく自分たちで出来ることがあると、有志によるアルムナイネットワークを組織。 3回の交流会で、若手アルムナイを中心にアルムナイネットワークの定義浸透・拡大・継続的アプローチを実施。 今後、中堅・ベテラン・シニアアルムナイへの拡大、会社への新しい働き方の提言などを行う。
【評価】アルムナイネットワーク設立の会社への提言が通らなかったときに、多くの場合は設立を見送り時期を待つ事例が多い中で、あきらめることなく自分たちで出来ることを模索し、アルムナイネットワークを有志で設立した想いのすばらしさと他の有志アルムナイの規範となる点を評価。 有志の限られたリソースの中で工夫し着実に成果を創出している点も評価。

特別賞

取り組みの特殊性から他応募と比較評価することが困難でありながらも、非常に優れた取り組みで「組織とアルムナイの新しい関係」に特に参考になる取り組みに贈られます。

鳥取県立鳥取ハローワーク

【概要】新規事業やビジネスを通じた地域貢献などに取り組む鳥取県内企業と、都市部の大企業アルムナイを副業マッチングする取り組み。県内企業から見ても大企業アルムナイは人材のイメージが持ちやすく、電通アルムナイとの実証実験ではこれまで副業人材の活用に興味がなかった企業からの新規求人も増加。多くのマッチングが成立し、本取り組みは住友商事アルムナイにも拡大。今後もこの取り組みを進め「鳥取県=アル ムナイ人材活躍の聖地」を目指す。
【評価】アルムナイネットワークが在籍していた組織とだけでなく、外部と結びつくことにより生まれるアルムナイネットワークのさらなる進化の可能性を示唆している点を評価。 この先進的取り組みを、鳥取県立ハローワークという公的機関が行ったことの社会的影響、具体的な成果が創出している点も高く評価した。 非常に優れた取り組みで、グランプリに押す声もあったが、他取り組みの「在籍していた組織とアルムナイの関係」と異なる「アルムナイが外部と結び着く価値」に関する取り組みで比較評価困難のためグランプリ・準グランプリ対象外とした。しかしながら本取り組みは特に讃えられるべきとの判断により特別賞を設立し、賞することとした。

国立大学法人東北大学

概要】大学発ベンチャー創出の支援を目的とし、べンチャー企業で実績のあるアルムナイによる「東北大学スタートアップ・アルムナイ」を組織化。既存同窓会「萩友会」と連携しつつ大学発ベンチャーへのアドバイザリーや立ち上げ支援に加え、大学のニュースサマリーをアルムナイに提供するなども実施。 今後、学内企業への人材供給、クラウドファンディング、ピッチイベントなどを実施していく。 大企業などで活躍したアルムナイが大学発ベンチャーにアサイン・共同開発する事例も作っていく。
【評価】従来の交流・人脈形成を目的とした大学同窓会と異なる、大学発ベンチャー創出という明確な目的を持った先進的な組織・取り組みを評価。大企業などに就職したアルムナイとの連携など将来的な拡張を視野に入れている点、既存組織との適切な距離間・連携を図っている点も卓越している。 非常に優れた取り組みで上位賞に推す声があったが、「組織と現役とアルムナイのフラットな関係」を前提とした他取り組みと異なり、「現役学生を大学とアルムナイが支援する」関係であるため比較評価困難と判断。しかしながら本取り組みは特に讃えられるべきとの判断により特別賞を設立し賞することとした

奨励賞

具体性、新規性、独自性、展開性、社会・企業・個人への影響度のいずれか、または複数において優れている、一次審査を通過した取り組みに贈られます。

朝日新聞社アルムナイグループ

【概要】有志アルムナイの交流や仕事紹介からスタートし、有志社員とのイベント共同開催、そして社内報での紹介やアルムナイと幹部と社員との交流まで発展。会社に恩返しをしたいアルムナイと、外の新しい潮流を知りたいと社員を繋ぐことで、退職したアルムナイも会社にとって「人的資産」となり、事業での繋がりが生まれることを目指す。
【評価】有志アルムナイからスモールスタートした取り組みを、関係者の想いやニーズを実現する形で段階的に次のフェーズに繋げ、幹部や社員を巻き込んでいる進め方を評価。これから取り組みを始める有志にとって参考となる事例。

株式会社荏原製作所

【概要】企業の長期ビジョン実現のため、「人的資源と組織の拡張」という人事戦略を打ち出し、その出口戦略としてアルムナイネットワークを構築。 アルムナイとの交流に加え、今後、人的資源の確保面から再雇用や副業、業務委託を、キャリア施策面からセカンドキャリア施策を、風土改革面からアルムナイへのヒアリングなどを行っていく。
【評価】アルムナイネットワークが単独施策ではなく、企業の長期ビジョンの実現を目的とした人事戦略の下、他の人事制度との繋がりが高度に設計されている点を評価。他の施策とのシナジーによる大きな発展の可能性を感じさせる。

株式会社キャスター

【概要】アルムナイと良好な関係を築く文化があるため、再入社、業務委託としての依頼、業務提携パートナーやクライアントとして、退職後もさまざまな形の関係が生まれている。今後はアルムナイに向けてのイベントや情報発信なども検討予定。
【評価】退職を終わりではなく互いのフェーズの変化と捉え、アルムナイとの良好な関係を文化として根付かせている点が、同社の提唱する「労働革命」「グラデーションな働き方」「ボーダレス組織」を体現している点を評価。

NPO法人クロスフィールズ

【概要】ビジネスパーソンを国内外に派遣する「留職プログラム」などの過去参加者が、プログラム終了後も協業などを通じて社会課題解決を実現することを支援する、アルムナイ支援事業を展開。本事業がきっかけとなり、アルムナイが社会課題解決ビジネスを自社で立ち上げるといった事例も生まれ始めている。
【評価】越境から戻った派遣元で起こりうる逆カルチャーショックを、社会課題の現場での原体験を共有した仲間との繋がりにより対策するという取り組みは、会社という枠を超えた協業が広がる今の社会において今後も重要となる点を評価。

J’s アルムナイ(株式会社JTB)

【概要】アルムナイ同士のゆるい繋がりやビジネスの交流、キャリアの相互サポートなどを目的に、有志のJTBアルムナイによって発足した会社非公認のアルムナイネットワーク。今後は業界、職種、地域などのカテゴリーごとに、ビジネスを目的とした交流や助け合いができる活動を拡大したり、会社との連携にも取り組む予定。
【評価】発足から半年ほどで数回の交流会を実施し、アルムナイならではの共通言語や信頼によって互いにすぐに打ち解け、このネットワークがなければ発生しなかった出会いを実現するなど、貴重な場の提供を有志のみで実行している点を評価。

Sony Innovation Alumni(ソニー株式会社)

【概要】ソニー公式のOBOG会「ソニー友の会」の事務局であるソニーのコミュニティ・デザイン室とも密に連携しながら、有志アルムナイによって設立されたビジネス現役世代に限定したアルムナイコミュニティ。半年間で開催した20件以上のイベントには累計で200名以上が参加し、既にビジネスの繋がりが生まれている。
【評価】有志の活動とは思えないほど数多くのイベントを開催してアルムナイ同士のビジネスへの貢献を目指していることはもちろん、その過程を公開することで日本におけるアルムナイ文化の普及に貢献している点を評価。

高田悠矢(日本銀行、株式会社リクルートアルムナイ)

【概要】日本銀行在籍中に考えていた政府統計の速攻性課題に対し、リクルート転職後にリクルートデータを用いた解決企画を立案。速攻性あるリクルートデータだけでなく、政府統計データと組み合わせることで網羅性も確立できると考え、日本銀行アルムナイとして新指標創出の産官連携を推し進めた。リクルート退職後も日本銀行・リクルート両アルムナイとして新指標創出を推し進めている。
【評価】現職での課題解決のピースが、前職組織にあることを具体的に把握しているアルムナイだからこそ出来た、具体的なビジネス連携の事例。アルムナイ個人がどのようにふるまうことでビジネス連携を創出出来るかを示すモデルケースとして評価。

TIS株式会社

【概要】「一度TISで働いたひとは、皆仲間」という思想のもと、アルムナイが再入社して再度活躍することや、アルムナイ同士、またはアルムナイと社員によるビジネス創出を目指し、卒業生ミートアップの開催や専用SNS導入などアルムナイコミュニティを強化。IT業界全体で人材を循環させることで、IT業界全体の活性につなげていく。
【評価】IT業界全体では人材獲得が難しい中、過去5年間で約30人の再雇用を実現。その上で再雇用だけに留まらず、アルムナイとのビジネス創出などを通じて社会やIT業界への貢献を目指す取り組みを評価。

株式会社電通

【概要】有志からの提案を契機にアルムナイとの「終身信頼関係」構築を目的としたアルムナイネットワークを構築。交流・協業・情報交換などの多様なコラボレーションの創出に取り組む。 個々のキャリアビジョン実現のため「チャレンジ」と「安心」を両立できるニューホライズンコレクティブ合同会社も設立。
【評価】日本企業で先駆けてアルムナイネットワークの取り組みを開始した点、標準的なアルムナイネットワークの型を高度に作り込み他企業の規範となっている点を評価。 また、ニューホライズンコレクティブなどの取組も独自性が高い。

株式会社ドリームインキュベータ

【概要】創業20周年を機に公式アルムナイネットワークを発足。アルムナイから要望のあったデータベースの構築、アルムナイ同士が自由につながれる仕組みや交流の機会を実現するためにプラットフォームの導入や、アルムナイと現役のオンライン対談やアルムナイ登壇イベントを実施。新たなビジネスチャンスの創出とDIファミリー全体の推進力となることを目指す。
【評価】自社で長く働いてほしい気持ちが強くありながらも、「社会を変える、事業を創る。」というミッションの遂行のために、会社とアルムナイの協業に加えて、アルムナイ同士やアルムナイと社員の交流を支援する取り組みを評価。

トレンダーズ株式会社

【概要】同じ目標に向かい関係を築いてきたアルムナイとは、様々な形でつながり続けたいとの思いから継続的に交流会を開催。 この良好な関係を起点とし、アルムナイからの受注、アルムナイへの相談・業務委託などの多様なビジネス連携も創出。 これまでの取組は自然発生的に生まれたものではあるが、今後はより戦略的に取り組んでいきたい
【評価】良好且つフラットなアルムナイと企業の関係を起点として、多様なビジネス連携の成果が創出している点を評価。 今まで自然発生的に生まれた関係を、今後戦略的に拡大して行くという想いも評価。

日揮グループ

【概要】社内の有志数名から始まったアルムナイを招いたイベントなどの取り組みが、会社公認のアルムナイネットワークに発展。会社が応援している有志活動というスタンスを維持しながら、SNS上での自己紹介リレー、退職者のヒアリング、新規事業に関する情報交換など、さまざまな取り組みにチャレンジしてアルムナイからの期待も高い取り組み。
【評価】有志メンバーの想いを大切にしながら、他の関係者に配慮した進め方は他社にとっても参考となる事例。公認から日が浅いと思えないほどの価値創造、そしてその中の一つに自社に対する愛着向上があるという点から、今後の更なる発展が見込める。

野村哲子(JACrecruitment アルムナイ)

【概要】退職して自身がアルムナイになるJACrecruitmentのアルムナイ設立に尽力。アルムナイと社員と会社が、ビジネスパートナーとして繋がれる場を目指し、有志で交流・登壇イベントを実施したほか、事務局とアルムナイの期待値調整を行った。今後もアルムナイとして会社との関係を継続しながら、退職後の企業との新しい関わり方を多くの企業に伝えていく。
【評価】繋がり、交流するという基本の型を確実に抑え、都度振り返ることで着実にネットワークを成長させようとしている点を評価。 有志として積極的に社員が参加している点も、社員交流を生み出すネットワークの規範となりうる。

梯子会(株式会社ビズリーチ)

【概要】卒業生が繋がり続けることで新しいムーブメントを起こすことを目的にアルムナイネットワーク「梯子会」を立ち上げた。 ビズリーチの半期総会に合わせ、アルムナイ総会を定期開催している。 今後、交流の場に加え、アルムナイが他のアルムナイに採用の呼びかけが出来る制度を構築していく。
【評価】互いの信頼関係を起点にアルムナイネットワークを構築し、基本の型に則り継続的に活動を維持している点を評価。 アルムナイが他のアルムナイを採用する場を目指すなど、転職サービス業らしい目指す姿も評価。

久野華子(ニッセンアルムナイ)

【概要】家庭の事情で退職をしたアルムナイが、退職時に「いつでも戻ってきていい」と「向こうで結果を出すまで戻ってくるな!」と正反対の2つの激励を受けたことを励みにその後のキャリアを歩むとともに、退職後も元上司や元同僚、元先輩と良好な関係を継続し、元企業が精神のよりどころとなっている事例。 今後、ニッセンアルムナイが設立されることに貢献したい。
【評価】個人が、好意的な退職体験を起点に、その後も企業・社員と関係を継続させる模範的な事例。 企業が退職をネガティブに捉えず、将来的なアルムナイと企業の関係構築の発展性を感じ取れる点も評価

b-monster株式会社

【概要】当初パフォーマーの正社員雇用にこだわってきたが、新たな挑戦意志や海外志向を持つパフォーマーが多く、挑戦しながら再び働ける再雇用制度として正社員とアルバイトを選択できる制度に刷新。結果、アルバイト7名、社員3名が再びb-monsterで就業。 今後はパーソナルトレーナをやっているアルムナイへの総客、フランチャイズなどの構想を検討
【評価】パラレルパフォーマーが増え、会社の濃度が薄まることへの懸念、パフォーマーに辞めてほしくないため、アルバイト再雇用制度が退職促進にならないかの懸念などを抱えながらも「みんなに幸せになってほしい」想いに向き合った点を評価

広中秀俊(ミサワホームアルムナイ)

【概要】ミサワホームの営業として契約は家の性能以上に営業への信頼から契約いただいているという想いから、アルムナイになっても、契約いただいたお客様へのご年末挨拶を継続。 また、お世話になった上司に恩返ししたいとの思いから、周りに新築を検討している人がいる場合、ミサワホームを薦めており、実際に成約まで至った事例がある。
【評価】アルムナイとして、元上司への感謝・会社へのエンゲージメントからお客を紹介している実績に加え、在籍時の顧客への想いをアルムナイになっても失わず関係を継続している姿勢を評価。

株式会社VSN

【概要】アルムナイと社員が互いに良い影響を与える関係を目指すアルムナイネットワーク「モトV」をスタート。交流イベントやSNSでの発信を通じたキャリアやビジネスをテーマとした交流会に加えて、ハッカソンやセキュリティコンテストなど自社ならではの交流イベントも企画中。その先にはアルムナイとの新たなビジネス創出を目指す。
【評価】社員向け説明会や交流会など、アルムナイの取り組みに積極的に社員を巻き込むことで、社員同士の交流が限定的である業種特有の制約を乗り越えてアルムナイや社員にとってはもちろん、社会を変える取り組みとして評価。

ヤフー株式会社

【概要】クリエイター同士の交流の場として自社が開催する「Mix Leap」で、アルムナイが登壇する「あのモトヤフは今?!」というイベントを開催。社員と社外ITクリエイターがコラボレーションする場にアルムナイを巻き込み、オープンイノベーションだけでなくキャリアデザインについても考える場を提供。
【評価】「モトヤフ」との交流を自社だけに閉ざさず、業界全体への貢献を目指す取り組みが、これから社会に与える影響は大きいと考えられる。インターネット企業らしいオープンな取り組みを評価。

株式会社臨海

【概要】3年半にも及ぶツール選定と社内への理解浸透期間を経て、ブランディングや再雇用を目的にアルムナイネットワークを発足。会社の意志や想いを「アルムナイネットワークをつくる」という具体的行動で示したことにより、その後に退職する社員が退職後も会社と新しい関係性を築こうとするなど、オフボーディング改善にも成功。
【評価】強い想いを持つ事務局が、経済的な実益に対する期待を実現しながら、中長期的なビジョンにもとづくブランディングを意識してバランスを取っていることを、今後取り組みを始める他社の参考となる事例として評価。

レジェンダグループ

【概要】公式アルムナイネットワーク設立以前からアルムナイとの協業や再入社が自然発生していた。 この自然発生的な価値創出を増加させることを目的とし緩やかな関係構築と交流を強化した結果、継続的に再入社や情報交換などが発生。 今後もさらに交流を強化し、そのなかで参加者の自主性により価値が生まれる環境を作り出す。
【評価】企業主体の取り組みでありながら、ウェットな関係の継続に主眼を置き、価値創出は参加するアルムナイや社員の自主性によるべきとした点は、企業のためのアルムナイの新たなモデルとなり得る点を評価。

株式会社ワンキャリア

【概要】400名を超えるインターンアルムナイが役員や社員と交流するイベントを開催。会社とアルムナイだけでなく、インターン同士でも互いに良い影響を与えるパートナー関係を築いている。自社でのインターンアルムナイとの活動を通じて「転職者は裏切り者」という発想を変えることで、個人のキャリアの分断を最小化する。
【評価】設立当初から多くのインターンが活躍する育成をしてきたからこそできる取り組み。いつでも転職できる人が辞めずに自社に残る会社を目指すという対等な関係に基づく取り組みを評価。

審査について

表彰対象

・自組織のアルムナイと良好な関係性を築いている(または築こうとしている)組織

・自組織のアルムナイと良好な関係性を築いている(または築こうとしている)役員や従業員

・過去在籍した組織と良好な関係を築いている個人

・アルムナイ同士で良好な関係性を築いている個人

 ※自薦・他薦は問いません。

応募テーマ

1. アルムナイネットワークの発足背景

発足の動機・背景を表彰いたします。発足準備中の段階でも応募可能です。 

2. アルムナイネットワークの課題への取り組み

アルムナイネットワーク発足・運用・活性化などの課題に対する取り組みを表彰いたします。課題への取り組み内容、姿勢を評価しますので、解決に至っていない場合も表彰対象となります。

3. アルムナイと企業・団体、アルムナイ同士の関係性

上記「表彰対象」に記載した関係性について、関係構築の過程や具体的な事例を評価いたします。 

4. その他

その他のアルムナイと企業・団体の優れた取り組みや模範となる関係性を評価いたします。

審査基準

主に以下4項目に則り、審査をいたします。

  1. 具体性
  2. 新規性・独自性
  3. 展開性
  4. 社会・企業・個人への影響度

お問い合わせ先

ジャパン・アルムナイ・アワード実行委員会 事務局
E-Mail:japan.alumni.award@hackazouk.com

ジャパン・アルムナイ・アワード実行委員会について

ジャパン・アルムナイ・アワード実行委員会は、日本から人と組織の未来を創るプロジェクトとして、株式会社ハッカズークとアルムナイ研究所が運営母体となり発足しました。本アワードの企画・運営を行います。

後援

人事実践科学会議 / 一般社団法人ピープルアナリティクス&HRテクノロジー協会 / 特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会 / 日本人材マネジメント協会