
ジャパン・アルムナイ・アワードとは、「組織とアルムナイの新しい関係」をつくるために、先駆者として取り組む人や組織に焦点を当て、優れた取り組みや模範となる関係性を評価し、表彰するものです。
本年度のアワード実施に向けて(概要と目的)
人材の流動化、少子高齢化、終身雇用制度の崩壊などによって、企業と退職者が退職後も関係性を維持することの重要性が指摘されています。こうした背景のもと、近年、アルムナイとの関係構築に取り組む組織が次々と出てきています。
しかし、新しい取り組みゆえに組織内の理解が得られないなどの課題があるのも現状です。
本アワードは「組織とアルムナイの新しい関係」をつくるために先駆的に取り組まれている人や組織の事例を可視化・周知するとともに、世の中への理解を促し人と組織の成長を目指して昨年に設立されました。
あれから1年。ジョブ型制度や人的資本経営の導入などを背景として、この動きはますます加速しています。
本年度は、アルムナイ立ち上げの取り組みに加え、既に立ち上げた事例がどのような「進化」を見せているのかにも着目しました。
授賞式について
2022年11月9日14時よりオンライン形式で執り行われます。
審査員総評(敬称略)
アルムナイ研究所 所長 酒井章

まず、今回も多くの応募を頂戴したことを感謝申し上げます。第1回の審査会では「アルムナイの『型』とは何か」が議論の焦点となりましたが、本年受賞された取り組みはいずれも、理念の構築、アルムナイと企業双方のWin-Winの関係性づくり、評価指標の設定など、確かな「型」をつくっていらっしゃるものでした。また、今回は「持続性」がテーマとなりました。アルムナイは、立ち上げることと共に、いかに中長期で続けるかという「遠近両用」の視野を持っているかどうかが、その成否を分けると言えます。応募頂いた多くの取り組みからは、持続させることへの問題意識が強く伝わって来ました。加えて、誰もが知る企業だけではなく、知る人ぞ知る企業、地域や学校など、アルムナイのすそ野が確実に広がっていることも明らかになりました。「人的資本経営」が大きな潮流となりつつあるいま、アルムナイの取り組みは、その本質を企業や社会に問うフィルターとしての可能性を持つことを、改めて感じさせて頂きました。
株式会社YeeY 共同創業者/代表取締役 島田由香

2年目となるアルムナイアワードにふたたび関わらせていただいて大変嬉しく思っています。 昨年同様、悩んで悩んで悩んで・・・・そして苦しみ抜いて最終決断をいたしました。 何よりお伝えしたいことは、このアワードに応募されたすべての皆さんの想い、活動、アクションが本当に素晴らしいということ。ここに甲乙をつけることはできず、それでもなお今回の判断をした背景には、世の中に知っていただけたら世界がさらに良くなるのではないかと感じたポイントがあった、ということにあります。雇用は個要へと確実に変わってきていることを、”アルムナイ”がより浸透していること、”アルムナイ”の活用により人材の最大化、活性化が進んでいることから痛切に感じています。どのご応募からもエネルギーをいただき、今年も拝見していてどんどん元気になる自分に気がつきました。すでにアルムナイのパワーに気づいている人も、これからの人もこのアワードによってパワーアップしていったら素晴らしいな、と思っています。
株式会社マネーフォワード 取締役執行役員 CFO 金坂直哉

今回初めて本アワードの審査に参加させていただきましたが、全ての応募企業がユニークで本質的な取り組みをしており、本当に選出が難しかったです。 そのなかでも、私としては会社としての明確な目標設定や中期経営計画との紐づき、経営層の深いコミット、アルムナイに寄り添った姿勢、独自の取り組みと成果、このような観点から選出に参加させていただきました。日本経済の活性化に向け、アルムナイと企業の繋がりが今後更に良い方向に変化していくことに大きく希望を持つことができ、このような取り組みが世の中に広がることを心より祈っています。
山形大学学術研究院 産学連携教授 岩本隆

これまで、アルムナイリレーションズマネジメントのクラウドアプリケーションを一アルムナスユーザーとして何となく使っていましたが、今回審査をさせていただいて、アルムナイリレーションズマネジメントが企業の経営戦略としても重要になり始めていることを感じました。特に印象的だったのは、どの企業も変革に迫られていて、自社のことも他社のことも深く知るアルムナイの活用が企業の変革に大いに役立ち始めているということです。こういったムーブメントが今後更に各社の成果とともに大きくなることを期待しています。
株式会社ハッカズーク 代表 鈴木仁志

第2回となった今回のアワードでは、ご応募いただいた企業、個人、そして団体の取り組みの中に、それぞれの「らしさ」が見て取れました。在籍時と比べると距離があることの多いアルムナイとの関係において重要な、変わらない良い「らしさ」や、変化の中にも感じる良い「らしさ」は、日本らしいアルムナイのあり方を示していると強く感じました。本アワードがこのような取り組みにスポットライトを当てることで、これからの日本のアルムナイ文化の醸成に寄与することを願っています。
受賞組織・受賞者(敬称略)
多数のご応募の中から、1次審査を通過した20の取組が受賞致しました。賞の概要は以下のようになっています。
・グランプリ1件
・準グランプリ2件
・審査員特別賞3件
・特別賞1件
・奨励賞13件
グランプリ
新規性・独自性、展開性、社会・企業・個人への影響度、持続性において、総合的に最も優れた取り組みに贈られます。
みずほフィナンシャルグループ

【概要】退職で関係が終わることを大きな損失と捉えるとともに、「5ヵ年経営計画」の行動軸「オープン&コネクト」に基づいた活動として、グループ5社(みずほフィナンシャルグループ、みずほ銀行、みずほ信託銀行、みずほ証券、みずほリサーチ&テクノロジーズ)の中途退職者を対象としたアルムナイネットワークを設立。 「継続的に繋がっていきたいと思えるネットワークの構築」を目指し、アルムナイ同士の交流、有志社員とのコラボ企画、企業風土改革のための社員とアルムナイとの意見交換会、アルムナイネットワーク設立2周年イベントでの人事担当役員とアルムナイの対談などを実現。 これら活動により、社員より「みずほの強みについて新たな気付きを得た」「アルムナイネットワークが社員のみずほの魅力認識向上や良質な人材獲得に寄与する」などの意見を得た。 今後は「オープン&コネクト」のさらなる推進やウェルカムバック施策の強化も図っていく。
【評価】「5ヵ年経営計画」との連動、企業風土改革に役立てている等のビジネスインパクトが期待できる点、大きな金融企業のため動かすことの難しさが想定される中、グループ横断で取組み、役員もコミットしている点を評価。また、アルムナイの期待に応えつつ、社員も巻き込んだ形での具体的な活動を行い、型をつくり取り組んでいる点も評価。これらの持続するための基盤整備の完成度を評価し、グランプリに選出。
準グランプリ
新規性・独自性、展開性、社会・企業・個人への影響度、持続性において、グランプリに次いで総合的に優れた取り組みに贈られます。
三井住友海上火災保険株式会社

【概要】変革期には意思決定層の多様化が必須と考え、人財プール多様化のためにアルムナイを対象とした「MSビジネスネットワーク」を設立。「魅力的な社外カルチャー経験者」の再雇用、起業家や専門人財アルムナイとのオープンイノベーションや副業、採用ブランディングを目的としている。またアルムナイを通じた自社の魅力と課題の再認識により「働きたい企業」NO.1を目指す。 発足に当たりアルムナイにヒアリングを行った結果、「2度と敷居をまたいではいけない」という誤認を確認したほか、「我々の意見が、社員にプラスとなるのであれば、ぜひ参考にしてほしい」といった声からアルムナイネットワークの可能性を認識。すでにアルムナイとのビジネス連携が複数例あることも確認。 今後、アルムナイが審査員、社員全員参加のビジネスコンテスト、アルムナイが三井住友海上で働く意義を語る企画を実施予定。
【評価】この活動を通じて何をしたいのかが明確である点を評価。それに加えイノベーションや人的資本経営でも指標となる組織文化への寄与など各施策の目的も非常に明確であるとともに、ビジネスインパクトも大きい。 「2 度と敷居をまたいではいけない」というアルムナイの認識がすでに変わり始めている事実のインパクトの大きさも評価。 まだ活動開始初期ではあるもののこれら目的の明確さとインパクトの大きさを評価し準グランプリに選出。
株式会社臨海

【概要】再雇用とブランディングを主な狙いとして、3年半に及ぶコミュニケーションツールの試行錯誤と社内への理解浸透期間を経てアルムナイネットワークを発足。現在会員は100名を超えている。 短期的な利益の実現以上に、「中長期的な企業のビジョンをイメージすること」を意識し、伝えることで、会社の継続的な取り組み、アルムナイの自主的な活動に繋がった。具体的には、テーマ別オフ会の複数開催やアルムナイインタビュー実施による交流機会の創出及び、再入社の働きかけ、採用活動で取り組み紹介を実施。結果、準契約講師の再雇用やアルムナイ同士の交流の活性化、採用ブランディング効果など様々な成果を創出。 今後は、対面・アルムナイ主催のイベントなどニーズに則して開催していきたい。また、新卒インターン特別プログラムとして、アルムナイと役員を絡めた「セミナー」開催などアルムナイの知見を活かした共同活動も検討していく。
【評価】他応募事例と比較して規模は小さいながらも確実に取組み、成果に結びつけている点を評価。それに加えて、3年半にも及ぶツール選定と社内理解浸透、その後2年間の継続的活動の極めて高い持続性、それそれの取組を前向きに楽しみながら誠実に続けている姿勢が、他の企業に与えるポジティブなインパクトを評価し、準グランプリに選出。
審査員賞
各審査員の独自の視点において、特に注目すべき点があった取り組みに贈られます。
島田由香推薦
株式会社電通

【概要】2019年10月に創設された株式会社電通の卒業生を中心とした交流コミュニティで、現在1000名に近い登録がある。アルムナイ・リレーション特化型クラウドサイトを通じた参加者の自由なコミュニケーションを促進しており、通常のサイト内チャットなどでのやり取りのほか、「電通アルムナイクロッシング」(人が交わり、立ち話を交わす交差点)と銘打ち、電通アルムナイが登壇してクロストークするセッションの場を用意するなど、互いのチャレンジを刺激し合える活動も実施。また、鳥取県が主催するアイデアソンなど、メンバーがこれまでの経験を社会で活かす活動を紹介する機会なども紹介している。
【評価】「終身信頼関係」という目的に基づきこれだけの人数が集まっている公式アルムナイを構築していることを評価。 その中で、鳥取県との連携事例として地方とアルムナイの協業というユニークな活動事例やアルムナイが主体となって運営する座談会は他企業・他地域にとってもポジティブな事例になると感じ審査員賞に選出。
岩本隆推薦
中外製薬株式会社

【概要】他社・他業界を経験した異能人材の再雇用を目的としアルムナイ制度を設立。 今期は、会社の変化・現況を伝えることを目的に、アルムナイに求人情報を含む中外製薬の最新情報の提供やアルムナイの声に応え採用担当との交流イベントを開催。また、アルムナイと社員との交流機会の創出を図った設立2周年記念イベントでは、社内有志団体との共同開催により「キャリア形成」をテーマに外部有識者と人事部長との対談や、アルムナイと社員の対話セッションなど自己啓発の機会も提供し、総勢50名が参加した。 取り組みの成果として1名の再入社が実現したほか、「在籍時から比較すると全く違う会社に見えるくらい変化している」などアルムナイならではの視点を得ることが出来た。
【評価】アルムナイ事務局と社内有志団体が協力して、社員・アルムナイ双方に中外製薬の”ナカ″と”ソト”を知る機会を提供するなど2年越しの構想を丁寧に実現し、変革・チャレンジを厭わない中外製薬のカルチャーを体現していることを評価。 会社のミッションステートメントである「ヘルスケア産業のトップイノベーターを目指す」と連動した取り組みであることも評価し、審査員賞に選出。
金坂直哉推薦
株式会社ドリームインキュベータ

【概要】創業20周年を機に公式アルムナイネットワークを発足。以前はDI主体が強かった関係が、発足以降、アルムナイ個人にフォーカスする機会が増加。 本年は、現役社員とアルムナイの対話機会の創出、ブランディング、アルムナイによる研修講師などの活動を実施。特にブランディングでは、採用ページにアルムナイの活躍を取り上げたことで、アウターブランディングのみならず、アルムナイに対する会社の姿勢が社内に対しても浸透する機会となった。 今後は、ネットワークを通じてアルムナイが自分の現在の事業にも役立ててもらい、結果、DIに所属をしていたことが「生涯の価値」に繋がり、DIのブランディングに繋がっていく。そのような長期的な関係を構築していく。
【評価】人的資本の充実が経営において特に求められるコンサルティングファームのなかでも、日本を代表するドリームインキュベータ社がここまでアルムナイとの関係性構築に注力していることを評価。採用ページにおいてアルムナイのインタビュー・活躍を掲載しアウターブランディングのみならず、アルムナイに対する姿勢を社内に浸透させた実績も評価し、審査員賞に選出。
特別賞
取り組みの特殊性から他応募と比較評価することが困難でありながらも、非常に優れた取り組みで「組織とアルムナイの新しい関係」に特に参考になる取り組みに贈られます。
とっとりプロフェッショナル人材戦略拠点

【概要】昨年と引き続き、新規事業やビジネスを通じた地域貢献などに取り組む鳥取県内企業と大企業アルムナイの副業マッチングを支援しつつ、新しい「アイデアソン」という形での価値提供にも取り組みを開始。従来の副業マッチングした方たちが長期的に取り組みを継続されるだけでなく、これまで副業に踏み出せなかった方にも体験してもらい、新しいマッチングが生まれるような機会を提供する。
【評価】昨年同様、「在籍していた組織とアルムナイの関係」と異なる「アルムナイが外部と結び着く価値」に関する取り組みで比較評価困難とし、特別賞として賞することとした。 副業マッチングという価値提供の規模が大きく拡大していることも高い評価ではあるが、そのすそ野を更に広げるための活動も実施している点も評価。
奨励賞
新規性・独自性、展開性、社会・企業・個人への影響度、持続性のいずれか、または複数において優れている、一次審査を通過した取り組みに贈られます。
日揮ホールディングス株式会社 JGC- Connected

【概要】社内有志の提案を人事部長(当時)が支援する形でアルムナイネットワークを設立。現在も有志メンバがリードし、人事部が後方支援を行う形で運営。日揮関連ニュースに運営メンバ視点を加えて配信する活動や、ホームカミングイベントやアルムナイ・社員の小規模交流会等を実施し、高いアクセス率を実現している。今後は事業連携も計画していく。
【評価】有志での立ち上げと運営という少し特殊な形ならではの特徴が、高いMAUなどにも表れていて、コミュニティ作りと高い持続性として他社の参考になる取り組みとして評価。今後は企業として、有志の取り組みに携わらないような社員も巻き込んだ、より大きな取り組みになっていくことに期待ができる点も評価。
レジェンダグループ

【概要】昨年と変わらず、自然発生的な価値創出を増加させることを目的とし緩やかな関係構築と交流を促進。 その中でも今年は新しい交流の場として、「レジェンダアルムナイライトニングトークイベント」を実施し、ご自身のお仕事内容や趣味、会社の事業戦略についてなど、普段の交流よりも踏み込んだ内容の情報交換を実現。
【評価】昨年と変わらず、価値創出は参加するアルムナイや社員の自主性によるべきとし、事務局は黒子に徹する体制で、引き続きぶれずに活動を継続されている点を評価。 あわせて、その促進として新しいトークイベントの開催など、提供する場について試行錯誤されている点を評価。
株式会社ジェイ エイ シー リクルートメント

【概要】草の根的に開始。その実績をもとに予算を獲得し専用システムを導入。 事務局メンバは本社・拠点、所属事業部・子会社など多様性を持たせ、旗振り役の役員も立てるなど、無理なく拡大できる形を作った。 企画では、交流イベントでの創業者兼オーナーの参加、コロナ状況緩和を受けての社長も参加したゴルフ大会などを実施。今後、質・量ともに大きく飛躍し、日本や世界の世の中を変える一助としたい。
【評価】着実に成果を積み予算を獲得した点、メンバー構成や役員参画などによる持続性を持たせた取り組みが他のロールモデルとなる点を評価。 今後の飛躍も自社とアルムナイだけでなく、広く世の中を視点に置いている点も評価
ニッセイ情報テクノロジー株式会社

【概要】人材の流動性が高いIT業界において、「卒業後も仲間である」との想いから会社公認OB・OG会としてアルムナイネットワークを設立。 設立以前にアルムナイや社員・他社にヒアリングを行うことで、社内外の理解を得てスムーズな立ち上げを実現。 まずは“ゆるいつながりを持つこと”を目指しつつ、今後ビジネス連携、再入社、ブランディング、社員の外部視点・交流へとつなげていきたい。
【評価】事前のヒアリングを実施や社内告知など設立以前の緻密な準備とそれに伴うスムーズな立ち上げ実績は、アルムナイネットワーク立ち上げの一つの型となりうる点を評価。
株式会社マルハン

【概要】「従業員が外の情報と触れる機会をつくる」、「外から見たマルハンやパチンコ業界を知る」こと目的にアルムナイネットワークを設立。 マルハンアルムナイ総会で、マルハンの現状と今後の方針・戦略の共有やアルムナイの交流を実施したほか、社内のオンラインサロンにアルムナイを招き、外からみたマルハンや、外に出たからわかるマルハンの魅力・改善点などの聞くイベント実施。 今後も定期的なアルムナイ社内後援により外部視点の獲得、アルムナイ同士の交流強化、ビジネス連携や、アルムナイからのリファラル採用やカムバック採用にも繋げていく。
【評価】明確に設定された目的に即して、社内のオンラインサロンでアルムナイに話をしてもらう機会を作るなど積極的に社員との連携を強めている点を評価。また、その結果としてカムバック採用も実現していることも評価。
NECソリューションイノベータ株式会社

【概要】社員の外部視点の獲得により、社員が自社をより良くする機会を作ることを目的にアルムナイネットワークを発足。 アルムナイにとってもメリットのある場を作ることで、その1つの結果として再雇用が生まれるというスタンスで運営。 自社の技術力や教育研修にポジティブな意見とニーズを得て、アルムナイ向けの技術共有会/勉強会を企画検討中。 今後は「技術コミュニティ」のような新たな価値を生める当社独自の色が出たアルムナイネットワークを目指していく。
【評価】再雇用を目的に立ち上げを検討する中で、再雇用だけではなく多様な価値がアルムナイにあると考え方針転換をしたことで、アルムナイにとってメリットがあるコミュニティを目指している点を評価。 技術共有/勉強会という自社アルムナイの特徴にフォーカスした価値提供の視点も他社の参考となる。
Modis株式会社

【概要】アルムナイネットワーク「モトV」は、会社とアルムナイの融合によるビジネスインパクトを出すことを目標に活動。 昨年も実施したライトな情報交換 や交流に加え、自社アルムナイが複数社のアルムナイが参加する交流イベントで登壇し存在感を発揮したほか、自社事業の地方創生とアルムナイのつながりが生まれるなど具体的な成果も生まれつつある。 モトVの活用や在り方に対して、固定観念を持たず、自由な発想で取り組み、豊かな関係性を作れるネットワークを目指していく。
【評価】昨年の応募から継続してアルムナイネットワークのあり方を限定せず発展性を持たせていることで、具体的な施策を積み重ね発展させ、ビジネスインパクトにつながる成果を創出している点を評価。
KPMGコンサルティング株式会社

【概要】「KCファンとしてつながり続けるためのプラットフォーム」を目指し、アルムナイネットワークを設立。 コミュニティを温めるために、多様な目的を持つアルムナイのニーズに応えられるよう、社内情報の発信やイベントも実施。 結果として、設立後1年未満で、アルムナイネットワーク設立以前の総数の倍以上である25名の再入社が実現。 今後も、アルムナイのキャリア・挑戦の拠り所となっていくとともに、多方面で活気づいていくことを目指す。
【評価】KCファンとして繋がり続けるため、という目的に基づき、アルムナイの誰にとっても居心地のよい取り組みとなるよう黒子として施策を着実に進めている点を評価。 あくまで、その結果としてアルムナイと会社の事業連携や再雇用25名という極めて高い成果が生まれている点が他社にとって参考になる非常に具体的な取り組みである。
横河電機株式会社

【概要】事業の付加価値の創出、求める人財の変化、人財の流動化といった社会的変化の背景から、「主体的に働く個人にとって魅力的な環境作り」を掲げ、アルムナイネットワークを設立。アルムナイ同士の交流イベントに加え、社員とアルムナイによる共創イベントを開催し、アルムナイと社員の交流を創出。今後は、アルムナイネットワークを通じてキャリアや協業のポジティブなきっかけを生み出し、アルムナイと会社双方に価値のある関係性の構築を目指す。
【評価】価値観や社会情勢の大きな変化に基づいた構想の大きさと社員とアルムナイでの共創機会を積極的に作っている姿勢から、大きな発展の可能性を感じる。初期段階ではあるものの発展・拡大のための施策を着実に行っている点も評価。
梯子会(株式会社ビズリーチOBOG会)

【概要】ビズリーチ卒業生が繋がり続けることで新しいムーブメントを起こすことを目的にアルムナイネットワーク「梯子会」を立ち上げ。昨年から活動を発展させ、コミュニティ内のデザイナーによる公式ロゴの作成、 職種別チャンネルの立ち上げによる情報交換を活発に開始した結果、様々なビジネス連携が発生するようになった。 今後、職種別チャンネルを拡大やコミュニティ名簿を作成により、資金調達支援やマッチングが生まれやすい環境作りも目指す。
【評価】持続性だけでなく、チャネルの設定など発展性も有している点、ビジネス連携の拡大など着実な成果に結びつけている点も評価。 また、現状の課題とその解決の方向性も明確にしている点に今後の更なる発展を期待。
兵庫県立武庫荘総合高等学校 同窓会

【概要】卒業生が集まる場を作り、つながりを深め、新たな出会いを提供する環境をつくるために同窓会SNSを立ち上げ。 学校側がキャリア教育の一環で行っている『職業人講演会』に同窓生3名を紹介し、学校側の講演者確保の負担軽減を実現。 今後は、起業家ネットワークの構築や学校側との起業家教育や寄付金運営など双方にとってメリットのある取り組みを目指す。
【評価】専用システム導入による運営コストの低減とそれに伴い捻出された工数を用いた、アルムナイと学校の連携強化が、学校アルムナイネットワークの持続性と発展性を高めている点を評価。
和田 真知

【概要】FC Standard Logisticsでの経験(英語)から、Robert Walters Japanへ転職。転職後にFC Standard Logisticsとの取引を開始。 ネスレ日本への転職後において、Robert Walters Japanとネスレ日本の取引を再開することに成功。 アルムナイとして過去在籍した企業とのビジネス連携を実現している。
【評価】アルムナイとして、過去在籍企業との良好な関係を築き、転職先と過去在籍企業の取引を開始・再開している点を評価。退職後も在籍企業とアルムナイがつながり、関係を継続させることが成果に繋がる模範的な事例。
株式会社旅武者(武者修行プログラムアルムナイ)

【概要】大学生向けビジネス研修である「武者修行プログラム」を経験した、累計4,000名以上で武者修行アルムナイを築き、「現役学生の自治組織」を運営している。 アルムナイの現役学生が、「武者修行プログラム」を全国各地へ拡げる活動を行っていて、この活動に共感する社会人となったアルムナイやプログラムの講師も彼らの活動を支援している。
【評価】アルムナイが自身が経験した研修を広げたいと考え、学生だけで自治組織として運営している点を評価。 また、あくまで自治組織としての組織運営を尊重しつつ、社会人アルムナイやプログラムの講師も自治組織の活動を支援している点も評価。
審査について
表彰対象
・自組織のアルムナイと良好な関係性を築いている(または築こうとしている)組織
・自組織のアルムナイと良好な関係性を築いている(または築こうとしている)役員や従業員
・過去在籍した組織と良好な関係を築いている個人
・アルムナイ同士で良好な関係性を築いている個人
※自推・他推は問いません。
応募テーマ
1.アルムナイネットワークの発足背景
発足の動機・背景を評価いたします。発足準備中の段階でも応募可能です。
2.アルムナイネットワーク発足フェーズの取り組み
アルムナイネットワーク発足フェーズでの取り組み内容・姿勢を評価いたします。
3.アルムナイネットワーク運用フェーズの取り組み
アルムナイネットワーク運用フェーズでの取り組み内容・姿勢を評価いたします。
4.アルムナイと企業・団体、アルムナイ同士の関係性
上記「表彰対象」に記載した関係性について、関係構築の過程や具体的な事例を評価いたします。
5.その他
その他のアルムナイと企業・団体の優れた取り組みや規範となる関係性を評価いたします。
審査基準
主に以下4項目に則り、審査を致します。
- 具体性
- 新規性・独自性
- 展開性
- 社会・企業・個人への影響度
お問い合わせ先
ジャパン・アルムナイ・アワード実行委員会 事務局
E-Mail:japan.alumni.award@hackazouk.com
ジャパン・アルムナイ・アワード実行委員会について
ジャパン・アルムナイ・アワード実行委員会は、日本から人と組織の未来を創るプロジェクトとして、株式会社ハッカズークとアルムナイ研究所が運営母体となり発足しました。本アワードの企画・運営を行います。
後援
