20〜40代の転職経験者を対象に「過去に勤めた企業への再入社の可能性」について調査を行いました

アルムナイ研究所の事務局である株式会社ハッカズークは、過去に勤めた企業への再入社の可能性について、20〜40代の転職経験者を対象に意識調査を実施しました。

【調査サマリー】
・再入社は約6割の退職者にとって「ありうる」選択肢
・カムバック採用促進には「退職理由の把握と解消」が重要
・再入社は不安。歓迎する姿勢をいかに伝えるかがポイントに

再入社は約6割の退職者にとって「ありうる」選択肢

「過去に勤務した企業の中に、再入社のチャンスがあったら再度働きたいと思う企業はありますか?」と聞いたところ、33.7%が「ある」、25.0%が「あり得なくはない」と回答。約60%の転職経験者が「再入社を検討しうる状況」だとわかりました。

その理由に目を向けてみると、もともと好意的だった場合だけでなく、外に出たことで過去の企業の良さに気づいたり、自分の状況や考え方が変わった結果再入社を考えたりといった人も多くいることがわかりました。

中途採用担当者の中には「うちの企業の退職者に再入社を希望する人はほとんどいない」と話す方も少なくないですが、実は再入社に前向きな退職者を見落としているかもしれません。

カムバック採用促進には「退職理由の把握と解消」が重要

アンケート回答者がQ1で想定した企業を退職した要因の1位は「上司・同僚(37.5%)」、2位が「仕事内容(34.4%)」という結果でした。そして「その退職要因が解消されたとしたら再入社の可能性が高まる」と答えた人は69.2%にも上ります。

ここから見えてくるのは、本音の退職理由を把握することの重要性。

例えば退職理由が「上司・同僚との関係性」と「仕事内容」であれば、在籍時と異なる組織・職種のポジションを提案すれば、再雇用にいたる可能性は高まると考えられます。

再入社は不安。歓迎する姿勢をいかに伝えるかがポイントに

一度辞めた企業に出戻るのは、なんとなく気まずく感じてしまいそうなもの。事実、76.9%もの人が「実際に再入社することを想像した時に不安や懸念に感じる」と答えています。

再入社への不安や懸念の内容は、「一度辞めているのでなんとなく気まずい(58.0%)」「歓迎してもらえるかわからない(39.3%)」など、感情的な部分が上位に。

こうした感情を払拭するには、退職者が辞める際に好意的に送り出したり、退職者の再入社を好意的に受け止めていることを発信したりと、「退職者=裏切り者」の風土を変え、退職者を尊重している姿勢を表明することがポイントになりそうです。

調査概要

テーマ :「過去に勤めた企業への再入社の可能性に関するアンケート」
調査対象:20歳以上50歳未満の転職経験者
調査地域:全国
調査機関:株式会社ジャストシステム
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2020年12月21日〜24日
有効回答数:332人

※本調査を引用いただく際は『株式会社ハッカズーク「過去に勤めた企業への再入社」に関する調査結果より』など、出所の明示をお願いします。Web媒体の場合は本ページのURLもご記載ください。

※より詳細な結果結果をご覧になりたい方は以下よりお問い合わせください。

本件に関するお問い合わせ先

アルムナイ研究所事務局 (株式会社ハッカズーク)
contact@hackazouk.com